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私は「食べる」ことが好きではありません。
いつも一人ぼっちだった幼い頃の残酷な孤独と「食」が、強烈に結びついているからです。
「食」に想いを乗せれば、寂しさと不安を際立てさせるばかりでしたから、私は「食」を捨て、がむしゃらに働いていました。果たして、20代で病に倒れました。瀕死の私を救ってくれたのは、捨てたはずの「食」でした。その時出会った薬膳は、私に「食べる意味」をもたらし、自分との向き合い方を示してくれました。まさに「今」の自分を知るためのツールだったのです。未だに「食べる」ことは好きではありませんが、だからこそ、予断なく「食」と向き合えているのだと思っています。そして薬膳というツールは、私が次世代に手渡せる「幸せに生きるための唯一のバトン」だと胸を張って言えるのです。

残りの人生、茶材を背に旅して歩く「旅する薬膳師」として生きたい。「静寂庵」一つを私の還る場所として、日本を、世界を旅して回ろう。50歳を機に、私、中村飛鳥はそう決意しました。
なぜ?……答えはシンプルです。
恐れや不安から解放され、幸せに生きたいからです。人間、荷物が多いほど辛くなります。手にしたものを失いはしないかと不安になります。見えない恐怖に怯えていては幸せになれません。
行き会う方々と私の間にあるのは「一服のお茶」のみ。なんと豊かな時間でしょう。薬膳は、自分自身と向き合うための分析ツールです。「一服のお茶」に込められた薬膳・漢方の智慧を共に分かち合い、成りたい自分に成るために心と身体を調えていきます。それが私の目指す「旅する薬膳師」の役割であり、目指す姿でもあります。

Shijimaの薬膳教室は、漢方、薬膳の知識をベースに、体や心の声を聴く手立てを学び、「食」の力を借りて、自分の人生を自分の手に取り戻すための学びの場です。
なりたい自分になるのにタイムリミットはありません。
握りしめた拳を開けば、息が楽になり、生きている自分を愛おしく感じられるようになります。
自分の手に還った人生をどう生きるか。考えただけでわくわくしませんか。 『自分に還る学びの場』を、目的別に4つご用意しました。どの講座も愉しく学べる工夫がいっぱいの内容です。難しく考えず、まずはお気軽にご参加ください。

中村飛鳥

中村飛鳥

茨城県出身 1972年生まれ。
18歳でアメリカ留学。考古学を学ぶ。
外資系飲料メーカー勤務を経て、結婚を機に2005年に長野市に移住。2018年から食育・薬膳セミナー企画運営をスタート。

幼少期の家庭環境の中の孤食から【食】に対してネガティブなイメージを持ち、20代は生命維持のためだけに必要な量しか食べない生活を送る。結果、日本屈指の漢方外来がある北里病院へ救急搬送される。この経験から薬膳・漢方に興味を持ち、自身を回復させ現在に至る。2024年秋に仏教の原典を学ぶためにタイへ移住予定。